シークヮーサー(ヒラミレモン)は、
ビタミンや栄養成分が豊富で、
生活習慣病が増えている現代にぴったりな果物です。
シークヮーサーは、沖縄県北部地域(やんばる)で昔から親しまれてきた柑橘類のひとつです。太陽と山の恵みを受けて現在でも多くの農家さんが大切に育てています。
用途は、酸っぱい果実の果汁を刺し身や焼き魚に使用する青切り用、完熟した果実の皮をむいて食べるフルーツ用、ジュースやゼリーなどにして食べる加工用など、いろいろな食べ方をされています。また、昔は芭蕉布の染み抜きや繊維を柔らかくするのにも使われていました。
沖縄の方言で「シー(酸っぱい)」、「クワーサー(食べさせる)」の意味です。沖縄県(北部)を中心に原生するミカン科で小果の寛皮柑橘です。和名を「ヒラミレモン」といいます。
青切り用(酢の物用) | 7月下旬〜10月中旬 |
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加工用 | 10月中旬〜12月下旬 |
フルーツ用 | 12月下旬〜1月下旬 |
シークヮーサー(沖縄県産4種平均値)と他の柑橘(かぼす、すだち、レモン、ゆず、四季柑)を、人間の味覚や香りを数値化して比較できる味覚センサーで分析しました。シークヮーサーは、酸味・苦味・甘味をやや抑えた味覚の中で渋みがアクセントとなっています。レモンは酸味・苦味が強く、かぼす・ゆず・すだちはシークヮーサー同様の傾向にあるものの苦味が強いのが特徴です。シークヮーサーは苦味が抑えられているため、より優しい味わいとなっていることがわかりました。
柑橘類の苦味、酸っぱさ、甘さではやや控えめであり、優しい味わいの中に渋味のアクセントが主張することで、味全体の輪郭がはっきりとしている。
柑橘類の苦味、酸っぱさ、アクセントの渋味がやや強く、甘さが控えめのため、雑味をやや強く感じてしまうバランスである。
甘さが強く、苦味と酸っぱさもやや強い。やや味に広がりがある。
苦味と酸っぱさが非常に強いため、他の味わいの印象が薄れてしまい、単純な味わいバランスである。
※この味覚レーダーチャートは、柑橘を味覚センサーで分析して味覚のバランスを視覚的に表現したものです。数字が大きくなるとその味覚が強いことを表します。
※味覚センサー分析は、(株)味香り戦略研究所(横浜市)と(株)トロピカルテクノセンター(うるま市)の協力をいただき実施しました。
亜熱帯の太陽の光をたくさん浴びて育つシークヮーサーは、柑橘類としてビタミン類が豊富な果物です。肉や揚げ物などが多い食事にシークヮーサーを取り入れることでバランスのよい食生活につながります。
シークヮーサーには、機能性成分としてノビレチンとタンゲレチンが含まれています。ノビレチンは、生活習慣病に不安を持つ現代人にうれしい血糖値抑制、血圧抑制の機能を持っています。また、新しい研究成果も発表されており、ますます注目の成分です。タンゲレチンは抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、抗腫瘍形成作用、コレステロール抑制作用などが期待でき、シークヮーサーの果皮に多く含まれています。
レシピ詳細は「クックパッド」のレシピページへ掲載しています。どうぞ、毎日の献立にご活用ください。