JAおきなわ

JAおきなわとSDGs~取り組み活動紹介~

SDGs

 JAおきなわは、沖縄の農業振興とともに、組合員や地域の暮らしを守ることに取り組んでいます。その取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の基本理念である「誰ひとり取り残さない」と、協同組合理念である「一人は万人のために、万人は一人のために」につながります。JAの取り組みをSDGsにおける17の目標と合わせてご紹介します。

地産地消と持続可能な農業の発展に貢献
オリオンビール社と包括提携協約を締結

  • 2.飢餓をゼロに
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 15.陸の豊かさも守ろう

 JAおきなわは、オリオンビール株式会社と「農畜産物優先利用等に関する包括提携協約」を締結しました。JAが地元企業と包括提携を結ぶのは、2012年の県内小売大手のサンエーに続いて2社目となります。
 JAはこれまでもオリオンビール社に、シークヮーサーやグヮバ、キーツマンゴーなどの原料を提供してきました。
 同協約では、JAが出荷する県産農畜産物を優先的に利用することで、地産地消の推進と持続可能な農業の発展に貢献します。特定の品目に限定することなく、幅広く県産農畜産物と加工品などの地産地消推進のために協力していきます。規格外品などの農畜産物を有効活用することで、フードロスの削減にも貢献。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けても両社で連携して参ります。

写真:包括提携協約を契機にさらなる農畜産業の持続的発展が期待されます

医療従事者への感謝の気持ちを形に
収穫体験で癒しを提供

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 8.働きがいも経済成長も

 JAおきなわ中部ファーマーズマーケット「ちゃんぷる~市場」と同市場生産者会は、管内の農場で医療従事者向けの農産物収穫体験を開きました。
 新型コロナウイルス感染症への対応で最前線に立つ医療従事者に、少しでも気持ちが和らぐ場所を提供しようと企画したものです。生産者会員の農場でレタスなどの収穫体験を楽しんでもらい、医療従事者の子どもらの食育につなげました。
 収穫体験は、同生産者会の仲宗根工さんの農場で実施。医療従事者やその家族らが参加しました。参加者は、レタスやチンゲンサイなどの葉野菜を中心とした収穫作業を体験。仲宗根さんやJA職員から手ほどきを受けながら、収穫を楽しみました。
 企画した仲宗根さんは、「新型コロナウイルスに翻弄された日々であるが、医療従事者の皆様にはとても感謝している。参加者一人ひとりの笑顔が見られて嬉しい」と話しました。

写真:医療従事者とその家族に癒しのひと時を与えました

農産物で広がる支援の輪
経済的困窮世帯に食材を支援

  • 1.貧困をなくそう
  • 2.飢餓をゼロに
  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 11.住み続けられるまちづくりを

 JAおきなわとJAおきなわAコープは、那覇市社会福祉センターを訪ね、生活困窮世帯を支援する団体に農産物を贈呈しました。JA共済の地域貢献活動の一環。「食」と「農」の大切さを伝えるJAの特色を生かした支援を継続的に行うことで、地域福祉の充実化に貢献しようと企画したものです。
 贈呈式には、ベビーミルクなど生活物資の配布物資を支援する「共育ステーションつむぎ」や那覇市母子会、豊見城市社会福祉協議会などが参加。ジャガイモやニンジン、タマネギ、缶ポークなどを詰め合わせたカレーセット50食分を各代表に手渡しました。JAでは農産物やお米、粉ミルク、離乳食、おむつなどを継続的に支援しました。

写真:支援を通じて地域福祉の充実化に貢献しています

沖縄伝統菓子「黒糖アガラサー」
学校給食に提供

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 12.つくる責任 つかう責任

 JAおきなわは、学校給食用に沖縄の伝統菓子「黒糖アガラサー」(黒糖蒸しパン)を贈呈しました。JAが生産する黒糖を使ったものづくりを応援することで需要拡大を図る「JAおきなわ黒糖5つ星プロジェクト」の取り組みの一環です。
 贈呈は、県内全小・中学校329校で展開。JAが生産する与那国島産と伊平屋島産の黒糖1・5トン分を使用しました。
 黒糖アガラサーを製造には、専門店の具志堅商店が協力。JA共済の地域・農業活性化促進助成金を活用しました。
 2021年10月に新設したマーケティング戦略室を中心に、沖縄黒糖の消費拡大に全力を挙げて取り組んでいます。

写真:沖縄の伝統文化を知る機会となりました

移動購買車で持続可能な社会づくりに貢献

  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任 つかう責任

 新型コロナウイルスの影響は、飲食店などの休業要請や外出自粛、渡航制限などによって景気が落ち込み、企業経営の悪化による失業率の高まりや有効求人倍率の低下など、依然として厳しい状況が続いています。
 JAおきなわでは、組合員の生活を支えようと各地のAコープ店舗や農産物直売所(JAファーマーズマーケット)を拠点とする移動購買車「あじまぁ号」や移動販売車(「ゆんた号」と「それいけ!すすむくん」)により、買い物に不便を感じる地域住民への支援を行うことで、持続可能な社会づくりへの貢献に取り組んでいます。
 移動購買車「あじまぁ号」は2016年度からJA共済の地域・農業活性化助成金を活用して導入。2020年2月時点で6台の移動購買車が週5回の頻度で各地(沖縄本島北部・中部・南部地区、宮古地区)を巡回しています。移動販売車は、2019年度から中部地区を中心に展開しています。

写真:買い物不便解消の一助となっている「あじまぁ号」

困窮世帯支援機関に生理用品と寄付金を寄贈

  • 1.貧困をなくそう
  • 11.住み続けられるまちづくりを

 JAおきなわ南部地区女性部は、沖縄県労働者福祉基金協会に生理用ナプキンなどの生理用品と寄付金44万8845円を寄贈しました。地域貢献活動の一環です。
 贈呈した生理用品などは、生活支援などを行う那覇市のグッジョブセンターおきなわの総合案内窓口や、貧困世帯の支援団体などと連携して配布しました。
 同地区女性部は、コロナ禍による生理の貧困問題を報道で知ったことを受けて、支援を決意。趣旨に賛同するJA南部地区の支店や女性部に呼び掛け、資金を募ったことで実現しました。

写真:地域から貧困をなくそうと取り組みました